寝ているね・・・
ヤマトはまだおねむだけれど
ハラヘリのシーちゃんが光速で動くものだから
おちおち通路で寝ていられない
ヤ「お母さんおなかすいた~」
今シーをとらえることは不可能
自力であるものを食べる
しっかり食べるね
よしよし
前回初めて会ったのが約二ヶ月前
更に大きくなったなあ
そしてヤマトはイケメンだ
たんと食べて立派な大人になるんだぞ
ほら
もうこんなに登れちゃうんだ
前はよちよちだったのにね
上が気になるよねえ
何があるんだろう
むむむ
誰か部屋に入ってきたよ
一気に緊張する表情を見せるヤマト
おやつのリンゴだよ
ベテラン飼育員さんがそっと近寄ります
すぐに来ないヤマトに根気よく向き合います
やっと一口
すでにリンゴは食べていたヤマト
今日だけは仕方がありません
それでも飼育員さんの絶妙な間合いに安心したのか
少しずつ食べるようになっていきます
お母さんのシーが飼育員さんの近くでモリモリ食べる
この姿はヤマトにとってとても安心できる材料となるのです
今日は2名の飼育員さんが一緒に部屋に入り
シーとヤマトとコミュニケーションをとりながら
特にヤマトの様子に気を配っていらっしゃいました
担「ほら、怖くないよ大丈夫だよ」
そっと
努めてソフトにやさしく接する飼育員さんの姿も感動的でした
担当さんたちの行動の理由が伝わってくるからです
すると・・・
ヤマトは落ち着きを取り戻してきたのか
飼育員さんたちへ自ら歩み寄るようになっていくのでした
シーちゃんはリンゴの後もせっせと竹の葉を食べますよ
でも気になるのはシーの胸中
それは余計な人間目線なのか
シーの逞しさだけが胸に刺さるのでした
リンゴタイムが終わった後のヤマト
外へ飼育員さんたちが出てこられ他の職員さんたちも集まり
ヤマトの前で中の様子などを話されているようでした
その姿が見えるのが安心なのかどうなのか
皆さんが解散されるまでヤマトはこの位置にいました
それにしてもかわいいぞ
しばらくするとヤマトはぐっすり寝ているようです
寂しくないかな
するとなんとそこへシーが来てくれました
ヤマトの体をしっかり舐めています
不安定な体勢だろうに
シーはしっかりヤマトの面倒をみているのでした
あちこちで母親が仔をなめてあげるシーンは見てきましたが
この日に限っては目頭が熱くなる思いがしました
シーちゃんお疲れさま
シーだって育児疲れはあるはず
ゆっくりしてね
ヤマトはシーがお母さんでよかったね
日本平動物園へ行く予定だった日の直前
あまりにも悲しいニュースが飛び込んできました
タケルがお星様になってしまったと・・・
信じられないし信じたくありませんでした
だってまた会うのをすごく楽しみにしていたのと
ゆっくり成長するタケルと大きなヤマトの兄弟の姿を
これからも楽しみにしてゆこうと思っていた矢先だったから
しかし・・・
本当に悲しいのはタケルを担当している飼育員の方たち
そして日本平動物園の皆様です
ファンとして悲しんでばかりはいられない
私はそう思い飼育員さんたちに感謝の気持ちを述べさせていただきました
タケルは短いパン生だったけれど決して不幸なんかじゃない
この素晴らしい環境でタクとシーの間にヤマトと共に生まれ
情熱ある飼育員さんたちの元で懸命に生きてきたタケル
そしてその姿を数多くの来園者のみなさんに魅せてくれた
私にも会ってくれた
小さくても元気に一生懸命に生きる姿は一生忘れない
ありがとうタケル
会えて本当によかった
ゆっくりやすんでね
おやすみなさい