久しぶりのズーラシア
誰だっけ
あれ?
えええ!
なんということだろう・・・
間違いない
初めてなのに間違いない
デールです
小さくデールのプレート
3年かかって初めて会えた
私にとっては幻のレッサーパンダ
胸が一杯でへたり込みそうになった
雨模様の午後
こんなに嬉しいことが待っていたなんて
私にとっては・・・
しかしその喜びもつかの間
一人がデールの超至近距離でフラッシュを焚いて撮影をした
すぐにデールは嫌そうに後ろを向いてしまう
これだから人間はいやなんだというデールの声が聞こえた気がした
一気に怒りがこみ上げ怒鳴りそうになってしまった
そんな自分が嫌で腹が立ってしまい
足早に一旦レッサーパンダ舎を離れた
せっかく素晴らしい日になったというのに
デールとようやく出会えた日になったというのに
そんな気持ちは世間からしたらどうでもいいことなのだ
何故かとても悔しくてたまらなかった
頭を冷して30分ほどしてから戻ってみると
デールは外側へ移動していました
なんともいえない表情
ひたすら静かにさせてあげたい気持ちになるのです
なんとなくこちらを向いてくれている
それだけが十分嬉しいことでした
張り付きたいのはやまやまだけれど
雨とはいえ順路に沿って流れてくる人々
少し見ては離脱を繰り返す
しばらくすると歩き回るデールを見ることができました
今年14歳になるデール
年齢を感じさせることなくチャキチャキとした歩様
毛並みもなかなか良く安心しました
外の担当はコウセイ
こちらはずっと寝ていました
ほぼ動かずですが
コウセイもいいお年
ゆっくりのんびり過ごしてもらえたらそれでいいのです
デールもコウセイも気が付けば大ベテランの域
ズーラシアを支えてきた大切なレッサーパンダたちです
それぞれにいろんな時が流れてきたわけで
これからも元気にそして気ままに暮らして欲しいと願うばかりです
動きも無くなったところで急ぎ足で初のサバンナへ向かうも
やはりデールが気になり急ぎ足で戻ってきました
なんとデールは外に出ていました
代わりにコウセイが寝室へ戻り
ガラス壁の方はクローズとなっていました
雨がパラつき人がほとんどいなくなっているけれど
個人的には最高のシチュエーション
次はいつ会えるかわからない
目に焼き付けようと心して観察し続けました
まだ交代して間もないのかな
あちこちでマーキングをするデール
時々こちらを見てくれるのだけれど
その表情のかわいいこと
そこは必ずマーキングするんだね
いろんなパンダの臭いがするのでしょう
移動用のリンゴが切り株の上に置いてあったのですが
ようやく手をつけたデールです
デールのうまうま顔はそんな表情なんだね
美味しくてたまらんね
見ているこちらもたまらんよ
いきなり左手をプイプイっと回し始めたデール
どうやらツメにリンゴが刺さったよう
それを取りたいのかなんなのかフリフリしています
こんなことするレッサーパンダなんて見たことないよ
この突然のかわいい仕草を見ていたのは私と若いカップルの3人
カップルは写真を撮らなきゃと焦りまくりでしたが
結局撮れなかったようです
しかしその後
「撮れなかったぁ・・でもすごくカワイイとこを見れたからラッキーだね!」
私はその言葉に感動してしまってグッときてしまいました
そういう気持ちのあるお二人さんなら間違いなく幸せになれるよ
デールもきっとそんな二人にだから見せてくれたんだ
その後は小雨が持続的に降ってきましたが
ぎりぎりまで観察を続けます
そこも何かきになるよね
デール♀
2001年6月19日 よこはま動物園ズーラシア生まれ
母 パム☆
父 ミーミー☆
双子 チップ♂☆
生後まもなくパムの育児放棄で人工保育となるデール
担当さんと共に一生懸命に生きてきました
そこへ突然のレッサーパンダブーム
ブームの嵐に巻き込まれる形でデールの姿は世間で大きな話題となるのでした
あれから10年余り・・・
当時を知らない私にとっては経緯はあまり興味はありません
しかし複雑なパン生であったことに違いないデール
通常でも交代展示制のズーラシアで
今までデールの姿を見ることは一度もありませんでした
訪問回数は多くはないですが3年かかってやっと会うことができた
今日は丸ごとデールからもらったプレゼントだと思い
この日のシーンを忘れずに大切にしておこうと思います
余談ですが
ズーラシアのギフトショップにて
「デールの小さな物語」という本が売られています
デールの生い立ちから当時の出来事や担当さんのお気持ちなどが綴られたもの
私はこの本を読みながらデールに会える日をずっと待っていました
生後まもなくパムの育児放棄で人工保育となるデール
担当さんと共に一生懸命に生きてきました
そこへ突然のレッサーパンダブーム
ブームの嵐に巻き込まれる形でデールの姿は世間で大きな話題となるのでした
あれから10年余り・・・
当時を知らない私にとっては経緯はあまり興味はありません
しかし複雑なパン生であったことに違いないデール
通常でも交代展示制のズーラシアで
今までデールの姿を見ることは一度もありませんでした
訪問回数は多くはないですが3年かかってやっと会うことができた
今日は丸ごとデールからもらったプレゼントだと思い
この日のシーンを忘れずに大切にしておこうと思います
余談ですが
ズーラシアのギフトショップにて
「デールの小さな物語」という本が売られています
デールの生い立ちから当時の出来事や担当さんのお気持ちなどが綴られたもの
私はこの本を読みながらデールに会える日をずっと待っていました